2012年11月02日(金) 【あたしが今日を楽しく生きてゆく匙加減もあなたが握っている】 私はあなたが好きだからしてあなたの態度次第で私の気分は嬉しくなったり悲しくなったり左右されるんだ！ ということをこんなあっさり一文で、 ことにストレートに言うよりも趣深いのですから 比喩って素晴らしい… こんにちは きよかです 最近読書する時間も歌詞を書く暇もないので文芸に触れていなくて若干寂しいのですが、 その分イヤホンで曲を聴きながら動いてる事が多いから色んな曲の歌詞の意味を 考えたりしたりしたりしたりします、ええ。 槙原敬之の歌詞の言い回しのウマい事にはやられるね、近頃。 まっきーの赤いマフラーって曲、最近聴きまくってるけど歌詞の巧妙さにやられる私 銀座四丁目 交差点に 今年はじめての雪が 季節はずれの花びらのように 舞い落ちてきた 君は覚えているだろうか？ 一緒に歩こうと約束した クリスマスがこの街に 今年もやってきたよ 渡せないまましまっておいた プレゼントのリボンを解いた 君に似合う色を選んだから 僕にはだいぶ派手だけれど 赤いマフラーを巻いて 歩く僕がガラスに映る 渡せなかったプレゼントを 自分で使うサンタみたいだ 空から僕の手のひらに 一つ雪が落ちるほどの確率で 二人が出会えたんだと どうしてあの時の僕は 気づけなかったんだろう 別れた、とか もう戻ってこない、とか 寂しい、とか 直接的な言葉は一切入ってないのに別れて後悔してるって感が一瞬でわかる！しかも一塩わかる！ しかもクリスマスも当然のごとく一緒に歩くつもりでいたこととか、 そのために相手の似合いそうな色のプレゼントを用意していたこととか そんな文から本当に相手が好きだったんだ！！！ということが読み取れるわけです。 これも好きだ！とかストレートな言葉が入ってる訳ではないのに、 単に好きよ☆って入れるよりぐっとくると思いませんか。 しかも結局自分でリボンを解いて使うって所が最大の切な寂しポイントよね、うんうん。 しかも相手に選んだやつだから色が合わないってとこもミソよね、うんうん。 最近の歌は すごく単純にストレートにどストライクに 等身大の言葉の歌詞 ってのが流行ってるからそういうのばかりだけど、 あたしゃ若干寂しいなって思うときがあんのよね～。 まー思ってもないこと書くよりよっぽどいいかもしれないけど あのじわじわ～っと クツクツと こみ上げるような深さや余韻が 味わえないのはやっぱり勿体無い気がしてしまうねー あくまで個人的に。 まあ歌詞に限って思う事じゃないなぁ 普通の文章にしても 携帯小説とか流行ったじゃないですか あれらのウリは読みやすいことだけれど 寂しいなって思うのは描写が大抵ものすんごくあっさりだってこと。 しかも表現や思想で泣かせるんではなくて 展開で泣かせるのが主。 だいたい具体的な景色は省いてあるんだよな～ んーと 例えばこんな文章。 「僕はその綺麗な人に話しかけた。」 これと同じ事を言ってても 「僕は歩道橋の近くに立つその可憐な美女に意気揚々と話しかけた。」 こんな文章だったら何だか全然話が違うと思いません？ ただ 僕はその綺麗な人に話しかけた ってだけだと、おや？道でも聞いたのかな？って思うけどもさー 意気揚々と って修飾するだけで話をしたいから話しかけたって感じがすると思う。 しかも一口に綺麗な人といっても、 読み手の想像によっては 着飾った華やかなタイプかもしれないし 妖艶なタイプかもしれないわけだ。 ひょっとすると男って可能性もある。 でもあら不思議、「可憐な」とつけるだけで儚げな美しさを纏う少女って感じがする。 微妙なニュアンスなんだよね、 単語って、言葉って、 全部微妙なニュアンスというか 感触があるんだなぁ… だからそれを省けば省くほど 自分の身に置き換えて読むしかない。 もちろんくどい！って場合もあるがね。 主観的に、捉える。 主人公は友人の死に悲しんだ 主人公がこの友人とどのような友情で繋がっていたか描写がなければ、 自分が仲の良い友人を失った時の悲しみを想像しなければならないわけだ。 だからまーこう書くとその主人公の悲しみの度合いってのは想像する人それぞれなわけ。 そうなると自然と客観的に読まないもんだから、結局作者の意図ってわかりにくいと思うの。 まあね、あえてそうしているって場合もあるけどねえ…そんな作者は策士だわ。よっ知能犯っ 歌の場合は自分と混同して聴くことも多いだろうから、ここんとこ上手く使える感性を持った人は素晴らしいよな…とか… んーむずかすぃ！ 奥深き文学… なにやら、 永井、読書について脈略なく語るその3 みたいになっちゃったわ。 つまんなくてごめんち☆ 09:20 ｺﾒﾝﾄ(0) [ｺﾒﾝﾄを書く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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